会員学生の皆さん、こんにちは。
最近、中国に関しては、コロナネタもデータが当てにならないので、流石にマスコミも堂々と「中国のコロナ対策は素晴らしい!」とも言えなくなっていますね(笑)
さらに参院選の安倍元総理狙撃事件もあって、中国関連ネタはあまり報じられることがなくなりました。
またコロナ以降、中国は確実に情報統制を強めていて、以前のように暴動ネタも頻繁には届かなくなっています。
元から中国進出企業に忖度し、中国が不利になる情報を発信したがらないマスコミの「報道しない自由」と言う情報の壁も存在しています。
そうした中、中国国内の危機的な状況がどんどん悪化。
さらに習近平による中共前代未聞の国家主席3期目の成否が問われる第20回中国共産党大会が開幕します。
中国共産党は9月2日から16日までの間に、香港・台湾・マカオ他、海外の通信車の取材申し込みを受け付けていました。
どの程度の取材が許されるのかはわかりませんが、この大会は習近平3期目をかけた大きな行事だけに、その成功も失敗も大きく世界に報じられますし、その結果によってはクーデターや暴動が引き起こされたりする可能性もある危険な大会になっています。
『人民日報』や『中国共産党新聞網』などの報道によると、今回この大会の代表に出席するのは、事前の選挙で勝ち抜いた
●共産党中央部と国家機関意表会議からの出席は、少数民族を含めて293人
●解放軍と武警からは304人
●その他、各地方の共産党幹部
たちであるとのこと。
2020年時点での党員数は約9200万人、その家族を含めると2億7000万人いますから、そこから選ばれてこの大会に出席するというのは、メンツにこだわる中国人社会ではステイタスの高い大会と言えるでしょう。
これらには、各級の党員指導幹部、職業別の第一線党員、そして一定数の女性党員や少数民族党員、専門技術者党員が含まれています。
しかし国家の運営失敗は一党独裁の共産党の責任であることは明白で、問題が山積。
(実際にはたくさんの党があるのですが、いずれも反中国共産党であることは許されません)
特にゼロコロナ政策などは、その是非を含めて大きな課題ですが、習近平はこれまでのこの方針に間違いはなかったと明言しています。
しかし、16歳から24歳までの都市部失業率は今年6月には過去最悪の19.3%にまで上昇。
この失業率はアメリカの二倍で、現在、中国では約1500万人の若者が失業中です。
今年大学を卒業する1100万人のうち、4月半ばまでに就職先が決まったのはわずか15%にとどまっているとのこと。
ブルムバーグ7月26日【中国経済、次のリスクは若年層の雇用危機深刻化-5人に1人が失業】
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-25/RFJXF8T0G1KW01
加えて私が今注目しているのは、かなり深刻な中国の水不足です。
水が足りなくなることから派生する様々な問題と、それに対する人民の反応、さらに日本への影響を予測するためには、中華民族の民族的性格や、中国の政策のパターンなどをある程度把握することが必要ですよ。
これを日本人に当てはめて予測しても全く的はずれな結果になることは明白。
全く違う脳回路と文化を持つ異民族ですから、そんなことは当たり前なのですが、ハイクラスで取り繕いまくった中国人しか知らない日本の閣僚クラスは、これを全くわかっていないように、私には見えるのです。
そんなわけで、今日は問題山積の中国の社会問題の中から、人民の健康や生命に直結する、水不足の先に見える予測と過去の事例などをお伝えしましょう。